炎の宅配便

炎の宅配便（サクセス）

1/26　更新

ReadMoreでプレイ記。

リアルで配達の仕事をしている管理人が去年から期待していて、
当ブログでも発売前から「こういうことも再現してたり？」的な予想記事を書いていました。

改めてこのゲームがどんなものかを説明すると。
台車と車をリアルタイムチェンジしながら、とにかく配るゲーム。
島本和彦氏の原画・シナリオ監修でイヤがおうにも魂を揺さぶられます。



良い点。

・シナリオパートはまるでＷｅｂ漫画を読んでいるみたいで楽しい。

この演出にはなかなか新しいものを感じました。
会話はセリフウィンドウの中でしゃべるような感じではなく、
動くキャラクター、流れるフキダシや効果音などで演出される、まさにＷｅｂコミック。

・言霊集めも楽しい。

コンプリートして特に何かあるのかは存じませんが・・・、
島本氏のテイストの真髄を味わうには欠かせません。（笑）
また、集めた言霊はおまけモードで聞くことができます。
ネタなのか知りませんがいい言葉が多いんですよ。
・・・わけわからんのもありますが。（笑）

・車はパーツ購入でチューン

かならずしも速い車が良いとは限らない模様。
外周を回るようなルートならスポーツカーに分があるのですが、
狭い道を曲がってナンボの住宅街なら軽トラのほうがフットワークがいい、といったあんばい。
でも、炎アタック中は無敵なので関係ないんですが。＾＾；

・割り込み荷物

配達中、取り扱いの難しい荷物の追加が出てきますが、請けるかどうかは選択可。
成功させると高ポイントを獲得できます。
ワレモノ指定でぶつかったり、クール便で炎アタックを使うと荷物の鮮度が下がるリアルぶり。
完了時点の荷物の鮮度ゲージの残がそのまま報酬になるようです。

・ナビ
画面上に「次の行き先矢印」が出てます。
建物を貫通した直線での最短距離ではありますが、その通りに走ってればだいたい着きますね。

・道を走ってる感覚は某車ゲームよりもある。
・配達先や荷物の内容を見ると笑える。
・クリア後の引継ぎ＋特典アリ。
・おやっさんが淹れたコーヒーが飲みたい。



いかん点。

・自分で配達ルートを組めない。

あらかじめ決まっているルートどおりに配るのみ。
ここはどうしても感じてしまうところ。
逆さに言えば「カンタン」ということなんですが・・・。
自分がリアルで配達をやっているという点を差し引いても、
プレイヤーはふと思ったことではないでしょうか？

・攻撃手段がひとつしかないので、単調になってくる。

ゲージを溜めていないと攻撃も出来ない。
説明書では「攻撃中は無敵状態」とありますが、
たまに攻撃の出だしを止められることがあるので
自分的には「無敵なみに『判定が強い』」ではないか？という印象。

・もうちょっとタイムのエクステンドが欲しかった。

「敵配送の連続撃破でタイムが回復」のような要素は欲しかったかな・・・。
ハードモードでは、一回道を間違えたらクリアは不可能に近いです。
タイムアウトが怖くて、あまり楽しめない意識がどこかにある。

・イベントごとに入るローディングが長い。

ボス戦で読み込みが入ることもあり、テンポを悪くしている感があります。
２周目以降はオプションで会話イベントの「ＯＮ／ＯＦＦ」の項目が追加される等の配慮が欲しかったところ。

・単純に要配を上げてくるフリーモードも欲しかった。



総評。

話は面白いです、実際このノリはツボでしたし。

でも、シナリオの強烈なノリを押すばかりに「ゲーム性」が後手に回っている印象が否めません。
もう少し練りこんで欲しかったというのが正直な感想。

炎や熱血、魂なんてので押してるゲームで妙なリアルを求めてるわけでもないのですが・・・。