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管理人あるどのシュミな日々。
製作後記

超長文なので、動画でも見ながらお読みください。

さて、お待たせしてと・・・言いたいところ、正直誰も見ていないと思われる製作後記。

今回の曲作りでレギュラーを務めたのはUTAU。
UTAUの最大のメリットは、自分の声でも何でも好きな音源を音階にして鳴らせること。
代わりに、ボカロエディタが自動でやってしまってることも手動=人力でやらなければならない。
そしてそれらは物凄く多く、根気が要る。

まず、本当はこんなに長い曲にするつもりは全くなくて、単にフロッピーミュージックがやりたかったんだよね。
なので曲はどれでもよかった。
※是非フロッピーミュージックで動画検索をドウゾ。

というのが、肝心のフロッピー動作音のサンプリングがうまくいかず、音が悪すぎて全く使い物にならなかった。
なので本チャンテーマができなかった自分へのハライセに、他のアレンジを思う存分叩き込んでたらこうなったんだよ、ごめんね。
ついでに普段はやらない動画にまでしたよ。

では、動画の説明をしていきます。

1番目。デフォルトの子、通称デフォ子。
ロボじみた感じと笑ってはいけない。これは味であり、「性格」なのである。

2番目。いわずと知れた古参の創作ボカロ。
性別がキメラ?というのと31歳という設定がオレを混乱させるw

3番目。小学館小学一年生付録の電子楽器の音。
出来がかなり良く、大人も遊びたくなると当時話題になった。ラ・シ・ド↑をどう設計するか相当苦労したと思われる。
同時発音数1のため和音が出せないのはともかく、ドの音がドではなくファなことは音楽教育上少々問題がある。
UTAUは声だけでなく、こういうこともできるから好き。

4番目。いわずと知れ()
XPユーザーには馴染み深かったあの コン。 って音でメロディにした。もうひとつはこれMEで聴いたような。音超キレイ。
少し前にiPhone着信音をandoroidで鳴らす遊びが流行ったが、オレのような間違った通はXPの似た音をサンプリングして再現する。

ちなみにサンプリングはUTAUである程度簡単にできるが、
順当にプロ仕様のサンプラーでやろうとするとソフトや機材費で300万円以上かかる。

5番目。最近良く出しているFCライクなサウンドフォント。
パソコンではなく当スマホからの参加である。パソコンで出来ればレコーディングがとてもラクになるが、
出先でも時々はDMGで曲を聴かないと死んでしまう体質なのでやむを得ず。

6番目。初聴きは恐らく・・・え?wと思ったかもしれないけどスキャナのヘッドが動く音。
フロッピーミュージック同様、これも特殊なプログラミングで音楽に出来るようだ。
その動画を見て前々からオレもやりたい!と思っていたため。
ちなみに初試聴はpya!時代にまでさかのぼるw
しかしスキャナの動作音が高音質な動画ってそうそうなくて。
相変わらずwebもリアルもニッチな需要と戦ってるなあ、オレくらいじゃないかと思った。
でまあどうにか録ってみたが、やはり外界音もUTAUが拾って周波数計算するのでノイズが多くなってしまった。
scanner musicalで動画検索すると出る。

7番目。ここはかなり多く語りたい。
本来の目的だったFDD音のサンプリングは・・・これが聴かせられんくらいヒドかった。

フロッピーディスクドライブ、略してFDD。HDDでは(F:)の名前でオレに有名。
当時は、というかもともとワープロ出身なのもあり、パソコン同様フロッピーに馴染みがあった。
パソコンでも3.5インチや5.25なりを入れて、レバーをガチャッって下向けてアクセスランプ眺めてたよね。

ブーーーッ、トゥットゥットゥッ・・・・ブーーーッ、ブーーー。

何回聞いても懐かしさで心が満たらしだんご。満たされんこん。
こんなふざけたことを考えながらリズムを口ずさんで、
不意にいつもと違うアクセス音のリズムになったら毛穴が開くぐらい青ざめたのも今は昔。

フロッピーミュージックは「FDDの動作音そのもの」を楽器にしたものなんだけど、
アクセスタイミングを制御し、音楽っぽく鳴らすという発想がオレの琴線を弾いた。

その動画を見てオレもやりたいとずっと思いつつ、やり始めたのは大晦日。

とはいっても、FDDを何台も買ってハーネス繋いで同期ソフト入れてプログラミングがどうこうとかは不可能。
そんなことせんでもどうにかできそうだし、オレもFDDのリアルな動作音で何か演奏したい!(ラクに!)
音をサンプリングすればUTAUでメロディ化できるという読みは甘かった。

結論は無理。

人力ボーカロイドの名の通り、音成分を波形で見てコンピュータに定義していく作業。
本家ボーカロイドエディタの音声分析・合成・結合処理が如何に凄いことをやっているのかを思い知った。
とにかく音が出ない、パラメータをどういじっても音が出ない。軽くポッ・・・て鳴ることがあるくらい。
でもutauの機嫌によっては音が出ることもあるので、何が原因で鳴らないのか学ぶことを諦めたが、
パワープレイで何度か先に行けたのでそれも是と出来た。

敗因。
1.FDDのアクセスは通常は断続的であまり長くは連続動作しないのでサンプリングしても定義にうまく乗らない。
2.FDDが出す音の特性上、高い音域に向かない。どうにかサンプリングできたときに高い音を出したら全くFDD感がない。
3.動作音はリアルに録音する必要があり、それをサンプリングするためには外周音のカットが要る。

UTAUでリアルにレコーディングすることは、ノイズとの戦いでもあると言える。
それこそ音響研究所レベルの無音室でレコーディングしないとメロディよりノイズの音になり、FDDサウンドではなくなってしまう。
オレはただフロッピーの音でドレミファソラシドと鳴らしたい、それで9割満足なんだが。

良い音がないなら自分で録音する手もあるが設備がないため最初から考えていない。
何気にオレの生命力も削られた大晦日の夜だったが、この手は諦めるしかなかった。

結局その音はボツにしたが、こねくり回しているうちに改めて気づいたFDDサウンドの心地よさ。
独特のリズム感があり、正常なんだけどちょっとなんかエラーっぽく聞こえることもあるあれ。
あれこそものにしたいと思うとやはりFDD音源を外すのはイヤになってきた。

上等だ。
UTAUにサンプリングが乗らんなら、メロディやめて自分でミニマル打つわ。
この際だ、やってやろうじゃないか。

そんなわけで、さすがに簡単に書くけど要するに
「FDDの ブーッ と トゥッ を別々に録音して自分でビートに乗せた」ということ。
結局メロディには出来ないままだが、戦った証として動画ではSE的に「入り」の演出で使うことで曲に参加させた。

これも難しかったよ。
小さい頃から何度も聞いてる経験で、それっぽく鳴らすのには少し自信があったが、記憶は結構崩れてた。
あまりにトリッキーなリズムはFDDっぽくないし、ここは納得がいくまで何度も作り直した。

フィルタでがんじがらめにねじ伏せているので、
FDDの動作音を知っている方から音やリズムがそれっぽく聴こえれば救われる思いだ。
(つまづいた風になるところも再現しているのでw)

そして、歩幅がこのFDDサウンドの刻みになると思われるw

8番目。ミクを大トリにしたんだけど、うん。がんばったオレ。
真覚醒した主人公がラスダン行く感じ。切なカッコイイは前々から好き。

最後の最後にもうひと手間。
ミクが好きなあまりに、曲のスピードを1.039倍してあるギミックも書いとかないと誰もわからんw

久々の動画で苦労したよ。
今回、理論も大事だがパワープレイが勝機を掴むこともあるのに、
それをキレイじゃないとか悪手と最初からよけてたのは、もったいなかったと思えたのは学べた点。
事前に頭で計算しても始まらない。とりあえずバカ押しでいいからやってみろ的な。

いつもは頭の中でバーチャルプレイで終わることが、正月休みなのもあってここまでやりつくせたのは本当に良かった。
また、この曲を最初に出したのはだいぶ前だけど、今回のこともあっていろんな意味で思い出になりそうな曲です。

ここまで大変な長文をお読み頂きありがとうございます。

もう朝でまた一気に気温が下がりますのでお体を充分に暖めてお過ごしください。

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